教科書について

教科書というのはとにかくおもしろくないものだと思っていた。そもそも日本で使われる教科書は授業の補助教材のような性格で、生徒が独学するために作られていない。さらに高校のとき、複数の先生が教科書の副読本(解答本みたいなやつ)を読み上げているだ…

かなりどうでもいい話

自分の意思決定プロセスが「何をしたいか」ではなく、「何をしたくないか」という所謂消去法に近い方法で行っているので、就職活動のようなものが苦手だ。「志望動機はなんですか?」と聞かれても、特に嫌な理由がなかったからです、といったところである。…

失われた10年について

年末失われた10年についていろいろと読んでいたら、年始になって参加した勉強会でたまたま失われた10年を扱っていた。ここらへんで一度自分なりにこの停滞についてまとめておこうと思う。 1990代に度重なる財政出動が行われたが、経済成長にはあまり貢献しな…

松浦武四郎について

さて、話を今夏北海道に行ったことに戻す。青森からフェリーで函館に渡った。約10年ぶりの函館である。なによりも驚いたのはJR函館駅がずいぶんと様変わりしていたことである。10年前は(記憶がさすがに曖昧だが)木造で真っ白の時計台がついた駅舎であっ…

自己成長について

思うに学部時代、たまたまなのか、他の人もそうなのかよくわからないが周囲に結構「自己成長」を掲げている人がいた。「自己成長」と言ってインターンシップというただ働きをし、「自己成長」と言って海外に行き、3回生の後半にもなると「自己成長」と言って…

イーハトーブについて

「イーハトヴとは一つの地名である。強て、その地点を求むるならば、大小クラウスたちの耕していた、野原や、少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠の遥かな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。実にこれは、著者の心象中に、この…

井上勝について

前回からの続きを書く。井上勝の鉄道構想とはどのようなものであったのだろうかということについて少し考えたい。井上勝は鉄道施設において狭軌鉄道の熱心な支持者であり、この理由を鉄道体系の早期実現をめざしており、施設費用の少ない狭軌鉄道を採用し、…

鉄道について

この8月前半は青春18切符を利用して岩手まで行き、岩手→宮城→岩手→秋田→青森→北海道、フェリーで舞鶴という結構きままな旅行をしていた。東北についてはまた別機会に書くとして、今回は鉄道について書きたい。青春18切符を利用したことは過去にあったが今ま…

熊野について

熊野に向かったのは今年の7月の頭である。かねてより熊野古道を歩きたいと考えており、あまり暑くなく、梅雨の時期を避けようとした結果この時期になった。実際歩いた区間は伊勢路の二木島〜新鹿の二木島峠、逢神峠であるが、新鹿に宿をとったことから熊野三…